KNOWLEDGE
反社チェックの基礎知識
反社チェックとは?
聞いたことはありますけど・・・どんな法律かはよく知りません。
暴力団対策法(暴対法)は、1992年に施行された一般市民が暴力団の悪事に巻き込まれないようにあらゆる悪事を押さえ込むために作られた法律なの。
おお!そんな法律があるのなら、もう安心ですね。
だけど、暴力団組織の地下組織化が進み、反社勢力が巧妙に一般社会への進出するようになったの。フロント企業や企業舎弟なんて言葉が良く言われるようになったのも、この頃からよ。
あ!ドラマや映画で見た事あります!
2011年には、一般市民の反社との関わりを規制する暴力団排除条例が全都道府県で施行されたの。その結果、今では暴力団に関わる企業や団体、個人も反社会的勢力として扱われてしまうのよ。
なるほど!だから、反社会勢力と関係を断ち切るために反社会的勢力の調査(反社チェック)が大事なのですね。
現在は、企業の社会的責任(CSR)の観点から、反社会的勢力の調査に留まらず、犯罪など法令違反をしていないか詳しく調べる必要があるのよ。
そっか!取引相手が犯罪者だったり、犯罪を起こしそうな組織だったら、大問題ですからね。
しっかりと調査することも重要だし、そういう社内体制が整備されているかどうかが、社会から求められているのよ。
反省します・・・これからは誰よりも意識していきます!
反社チェックを取り巻く環境
暴対法、暴力団排除条例が施行されてから、年々、犯罪組織の地下化、不透明化、資金獲得活動の巧妙化がすすんでいます。
さらに近年、「桜を見る会問題」で政府が「反社の定義は困難」と答弁したことから、反社の定義がますます混迷を極め、把握が難しくなっています。
したがって、各企業が自分の身を守るためには、専門家と社内が一丸となってコンプライアンスの意識を高め、リスク回避をしていく必要があります。
こんなときは、
すぐに反社チェック
名刺交換
採用面接
新規取引
発注、業務委託
採用者に反社関連者がいることが発覚。
認可取消にまで発展した。
反社関連企業と取引すると、契約解除、
銀行取引停止、許認可取消まで至る可能性が
下請け企業に反社関連企業があり
危うく取引停止になりかけた。
反社チェックは
WEB検索だけで大丈夫?
反社チェックって、会社や人の名前と暴力団でググればいいんですよね?
全然足りないわ。公開されている情報に紐づく情報を収集して、反社チェックを行う事が重要なの。反社会的勢力は、世の中が思っている以上に巧妙に一般社会に入り込んで暗躍していて、優良企業を装っている場合もあるのよ。
なるほど… 形式的な調査だけやっていたら、大変なことになりますね。
重要な調査や、判断が難しい場合は?
反社チェックの重要性はわかったんですが、僕だけの判断じゃ不安です。
しかも、きちんと調べるとなると時間もかかるので、他の業務に支障が出そうです。
重要な調査や、判断が難しい場合は、調査のプロフェッショナルに依頼することも重要よ。第三者機関である調査機関の専門家に依頼すれば、問題があったときに株主や監督官庁への説明責任も果たせるわ。
新人君、暴力団対策法(暴対法)って知ってる?